地域の食文化を担う人材育成プログラム②

 今日は高度調理技術科の2年生が温海地区にある温福漁港で、今が旬のカキの出荷作業体験をしてきました!!ここ温福漁港では船上から海の中を覗きながら、専用の道具で貝を採る採貝業が盛んで、カキはこの時期の主産物です。漁師の方々が貝の出荷前に行う大切な作業を教えてくださいました。

 カキはその名の通り岩のような見た目をしています。海中にあればそれこそ石と見分けがつかないほどです。当然、表面は海草や、他の貝、石などに覆われて、カキの殻が見えてきませんので、それをナタでそぎ落とし、綺麗に掃除する作業が必要になるのです。

 朝は雨が降り、どうなることかと心配しましたが、体験が始まるころには快晴となり、絶好の体験日和となりました!海は波が穏やかで澄み渡り、底の方まで見えます。

 そして、カキ以外にも、イガイというムール貝の仲間や、寒天の原料であるテングサも見させていただきました。下部掲載写真の下2枚がテングサです。左はよく洗う前で、右が洗った後です。

 カキの掃除の後は、カキの剥き方も教えていただきました。力もテクニックも必要なので大変苦労する学生達でしたが、皆さんカキの身を大破させることなく剥く事が出来ました。

 体験のラストを飾るのは、イガイの味噌汁と生ガキ、テングサから作ったところてん、流しそうめんでした!

カキは自分たちで剥いたものを食べます。カキを食べる機会のなかった学生達にはいい経験になったでしょうし、食べたことのある学生でもここまで新鮮なカキは初めてではないでしょうか?イガイはカキと一緒に自分たちで掃除したものを味噌汁にしてもらい、漁協の方々と一緒になって味付けをしました。

 

 このプログラムに協力して頂いた、浅海漁業連合会の会長である、粕谷雅昭さんの気遣いで、そうめんのつゆは、ギバサ(アカモク)という粘り気のある海藻をいれて更に美味しく、海藻の風味も足していただきました。

そして、テングサから作ったところてんですが、市販品の寒天から作るところてんよりも、柔らかく、つるりとしていて滑らかで今まで食べていたところてんは何だったのかとなるような美味しさでした。

 手厚い歓迎でもてなしてくださった浅海漁業連合会の皆様、この体験を提案、主催して下さった浅海漁業連合会会長の粕谷雅昭さん、プログラムに協力して下さった県農林水産課、県漁業協同組合の方々にこの体験を実施できたことに感謝いたします。ありがとうございました!